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【全体像】「社会保険料」は高いだけじゃない? 私を守る「5つのガード」

こんにちは!社会保険労務士の原 美香です。
前回のシリーズでは「年収の壁」という数字のお話をしてきました。
「壁を越えたら手取りが減っちゃう……」という不安、本当によくわかります。
でも、ちょっとだけ視点を変えてみませんか?
お給料から引かれる「社会保険料」。これ、実はただのお金ではありません。
「あなたという大切な資産」が、もしもの時に壊れないように守るための、国が用意した最強のメンテナンス費用なんです。
今日は、社会保険に入ることで手に入る「5つのガード(保障)」を、全体像としてお伝えします。

 1. 「病気・ケガ」のガード

→ 高額医療費で“破産しない”ための保険

【健康保険】

風邪を引いた時の自己負担(原則3割)はもちろんですが、本当にすごいのは「高額療養費」や「傷病手当金」です。大きな手術になっても支払額に上限があり、働けなくなっても、通算で最長1年6か月間、お給料の約3分の2が保障される。民間保険以上の安心がここにあります。


● 2. 「出産・育児」のガード

→ 休んでも収入がゼロにならない仕組み

【健康保険・厚生年金】

「パートだから……」と諦めないでください。社会保険に入って働くことで、出産手当金や育児休業給付金を受け取りながら、キャリアを途絶えさせずに「ママとしての時間」も大切にできる仕組みが整っています。


● 3. 「老後」のガード

→ 老後破綻を防ぐ“土台の年金”

【厚生年金】

今の1,000円の保険料は、未来の自分への「仕送り」です。厚生年金に加入することで、将来受け取る年金額が上乗せされるだけでなく、物価高にも対応できる「一生涯続く仕送り」を積み立てていることになります。


● 4. 「万が一」のガード

→ 働けなくなっても生活を守る

【遺族年金・障害年金】

人生、何が起こるかわかりません。もし自分に万が一のことがあったとき、あるいは大きな障害を負ったとき。厚生年金に加入していることで、自分や家族を支える年金額が手厚くなります。


● 5. 「失業」のガード

→ 辞めても詰まない“次へのクッション”

【雇用保険】

会社が倒産した、あるいは「もっと自分に合う仕事を探したい」と一歩踏み出したとき。再就職までの生活を支え、学び直し(教育訓練給付金)をサポートしてくれるのがこのガードです。


「損得」を超えた「納得」を!

「106万円・130万円を意識して、今の数百円、数千円を守る努力をする」

それも一つの選択です。

ただし、将来の保障や選択肢を狭めてしまう可能性もある、という視点も持ってほしいところです。

社会保険料を払うことは、決して「損」ではありません。 それは、未来の自分を「自由」にしてあげるための、前向きな投資なのです。「いわば、一生モノの最強サブスクリプションですね。」

「今の働き方、私にとっての正解はどっちだろう?」 そう迷ったときは、ぜひこの5つのガードを思い出してください。

「働けない不安を、社会と制度が守る」
「働けない不安を、社会と制度が守る」

■ 次回予告:インフルエンザ、骨折、メンタル不調

                    …「働けない」を支えるお金

体調を崩した時に一番辛いのは「休んだら迷惑かな」「お金、だいじょうかな」と心まで追いつめられることかもしれません。でも、社会保険には”安心して休むための制度”がちゃんと用意されています。
次回は、この5つの中でも特に身近な「傷病手当金」について、具体的に深掘りしていきます。お楽しみに!
 
 
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